菅田将暉、日本アカデミー賞の最優秀男優賞受賞作品「あゝ、荒野」完全版無料視聴！

孤独な新次と健二はボクシングを通じて心を通わせていきます。
しかし、二人は対戦する日を迎え…。
菅田将暉さんは「あゝ、荒野前篇」で第41回日本アカデミー賞の最優秀男優賞を受賞しました。
感情的になる新次と感情を表に出さない健二の対比が見どころです。
この記事ではあゝ、荒野完全版の動画を無料で視聴する方法を紹介します。

あゝ、荒野完全版の作品情報

「あゝ、荒野」は1966年に出版された寺山修司さんの長編小説です。
2011年に蜷川幸雄さんの演出で舞台版が上演。
2017年に公開された映画「あゝ、荒野」の監督は岸善幸さん。
脚本は港岳彦さんと岸善幸さん。
主演は菅田将暉さんとヤン・イクチュンさん。
前後編の2部作として公開されました。

あゝ、荒野完全版のあらすじ

友人に騙され少年院に入っていた新次は出所後片目こと堀口にボクサーにならないかと勧誘されます。
同じくボクサーに勧誘された建二は床屋で働く吃音に悩む真面目で気弱な青年です。
新次は父親には自殺され母親には捨てられ、友人には騙され孤独となっていました。
健二は韓国人の母親と日本人の父親を持つはハーフで子供の頃引き取られた父に虐待される毎日を送っています。
片目は、二人にとって初めて自分を肯定してくれる存在でした。
新次は健二をアニキと慕い、健二は新次の強さに憧れ、切磋琢磨しながらボクサーを目指していました。
新次のリングネームは「新宿新次」。健二のリングネームは「バリカン健二」。
デビュー戦に出れることになった二人ですが、新次は圧倒的にボクサーのセンスがあり、気弱な健二と差がついています。
新次は芳子という女性と出会い、金を取られ怒っていましたが再会し恋人となります。
ボクシングと芳子に出会い、クズだった今までの人生をやり直すように頑張る新次です。
新次と芳子と健二と仲良く過ごしていましたが健二は別のボクシングジムに移り、芳子も新次の前から去っていきます。
再び孤独になった新次は健二と対決することになります。

あゝ、荒野完全版のキャスト

沢村新次　　菅田将暉

二木建二　　ヤン・イクチュン

芳子　　　　木下あかり

堀口　　　　ユースケ・サンタマリア

馬場　　　　でんでん

二木建夫　　モロ師岡

君塚京子　　木村多江

宮木太一 　 高橋和也

山本裕二　　山田裕貴

あゝ、荒野完全版のキャストと簡単なキャラクター紹介

沢村新次　　菅田将暉
リングネーム「新宿新次」としてボクサーを目指す。父親は自殺し、母親に捨てられ野性的な性格になる。

二木建二　　ヤン・イクチュン
リングネーム「バリカン建二」としてボクサーを目指す。吃音に悩む。父親から虐待され続けている。韓国人と日本人のハーフ。

芳子　　　　木下あかり
東日本大震災の被災者であり、売春をしてお金を稼いでいる。

堀口　　　　ユースケ・サンタマリア
片目と呼ばれる元ボクサー。新次と建二をボクシングの世界に誘う。

馬場　　　　でんでん
堀口の師匠であり、新次と建二の鬼トレーナー。

二木建夫　　モロ師岡
建二の父であり健二に暴力を振るいつづけ健二に捨てられる。病気になり自分と向き合っていく。

君塚京子　　木村多江
新次を捨てた母親。

宮木太一 　 高橋和也
ボクシングジムと新次が働く介護施設の社長。

山本裕二　　山田裕貴
新次を騙す。それ以来、新次にボクシングで殺すと言われている。

あゝ、荒野完全版の主題歌

映画「あゝ、荒野」完全版の主題歌はBRAHMAN「今夜」です。
どこか懐かしいメロディがこの寂れた新宿が舞台の「あゝ、荒野」に合っています。

あゝ、荒野完全版の感想

あゝ、荒野完全版はU-NEXT配信用に全6話で構成されています。
映画の前後編に未収録シーンを追加した完全版です。
最近はエピソードの継ぎ足しのようなお話が多い中これはきちんと物語になっている映画だなと思いました。
なので1話からきちんと観てもらいたい作品です。
菅田将暉さんを知りすぎる前に新次役の菅田将暉さんに会いたかったなと感じました。
菅田将暉さん自身は完全に役に入り切っているのですが、やはり本当は頭の良い坊ちゃんという先入観が映画の邪魔になりました。
逆に健二役のヤン・イクチュンさんを全く知らなかったために健二が片目こと堀口役のユースケ・サンタマリアさんに優しく接してもらい涙するシーンは子供の頃から人として扱われなかった苦しみが伝わり泣けました。
物語の舞台が戦後復興後の昭和の東京かと思いきやまさかの近未来設定です。
原作も映画も「東京オリンピック後の新宿」という共通点で物語は進行していきます。
平成にたくさん起きた災害を幼少期に経験した人の消えないトラウマを描き、その体験者はどんな大人になるのかということを上手く盛り込んでいます。
孤独な新次は終盤恋人にもアニキにも去られてしまうのですが、
芳子が姿を消した理由が深く掘り下げられてません。
考えられる理由は、新次は芳子をきちんと愛していくと宣言してましたが芳子は愛ではなくこれは共依存だと感じ去った。
または、はじめは孤独な似た者同士だったけどボクサーとして邁進する新次をまぶしく感じ心に溝が出来た。
もう一つ、ボクサーとして邁進する新次をまぶしく感じ、新次に似合いの女性になれるよう別の場所で頑張る決意をした。
自分のレベルを上げて再会しようとして去っていったと思いたいところです。
健二も新次に憧れてるだけでなく戦い相手となって繋がりたかったのでしょう。
この件に関しては新次もその気持ちに気がついて受けて立つというわけです。
新次と健二には親同士の因縁もあるわけですがそれとこれは別だと思っていると信じたいですね。
この試合によって二人はやっと孤独じゃなくなったと解釈できます。
この映画は語りすぎないところに魅力があります。
だからラストの解釈も好き好きで良いのです。
死亡診断書も健二のものなのか健二の父、健夫のものかわからないようになってます。
あくまで私の解釈ですが、亡くなったのは父健夫です。
ラストの後に考えられる物語は、孤独じゃなくなった二人はトラウマから解き放たれ、健二はボクサーをやめてただの床屋に戻ります。
新次はもう悪いことを辞めた芳子と家族になりボクサーを続けます。そして新次と健二の友人は続いていくという明るいその後を想像します。
最後に気にして観て欲しいところは菅田将暉の肉体改造です。
1話と6話では別人の体ですよ！

＃本ページの情報は2019年2月時点のものです。
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